この度「第31回日本腹膜透析医学会学術集会・総会」を 2025年 11月 22日(土曜日)、 11月 23日(日曜日)に、虎の門ヒルズフォーラム(東京都港区)にて開催する運びとなりました。
日本腹膜透析医学会は1995年に設立された歴史ある学会です。腎代替療法としての腹膜透析を広く普及・発展させる目的で設立されました。現在では世界的にも腹膜透析は広く普及し、慢性腎臓病(CKD)患者の腎代替療法として大きな貢献を果たしてきました。CKD患者のQOLを維持・向上できる治療法として確立され、今後はさらなる普及が望まれています。昨今の慢性腎臓病(CKD)患者の増加に伴い、新規に腎代替療法を導入する患者も同時に増加していることは周知の事実です。令和4年度の診療報酬改定において、在宅医療の推進すなわち腹膜透析が、国の後押しを得て前進しました。そこで、今回のテーマを「Well-beingを実現するために」とさせて頂きました。腹膜透析患者数は着実に増えてきました。しかし、まだ十分とは言えません。腹膜透析の広がりは訪問看護や在宅診療においても身近になりつつあります。本学会では、腎臓非専門の先生に対する連携認定医制度も設立され、地域医療における腹膜透析の地位も確立されました。現在、腹膜透析を全ての国民へ提供できる環境は整備されました。全ての腎代替療法を要する患者がwell-beingで過ごせることを切に願います。
本学会は、腎代替療法にかかわる腎臓内科医、泌尿器科医、外科医、在宅診療医、さらに透析医療・移植医療にかかわる看護師、臨床工学技士、薬剤師、管理栄養士のメディカルスタッフも一同に会して議論できる会です。現在の腎臓~透析医療の領域では「チーム医療」の重要性が注目されています。異なる領域のスペシャリストや職種が腎代替療法を取り巻く様々な問題に対して議論を重ね、よりよい 腎代替療法を提供し、広く会員および国民の皆様方にその成果を還元していきたいと考えております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
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